新所沢幼稚園は、昭和39年(1964年)に開園し、以来60年にわたり地域の子どもたちを見守り続けてきました。
平成6年(1994年)から約30年間、中心的な存在として園を支え続けた當眞昭子園長(現在名誉園長)。
その昭子園長からバトンを受け取る形で、令和6年(2024年)4月に園長となったのが、それまで副園長を務めていた金井公子先生です。
金井先生が日々もっとも意識していることは、いつも「心と目で子どもを見る」こと。
それは、子どもが自分であゆんでいくために、その瞬間を見守り、必要なときに心を寄せる―それが私たち新所沢幼稚園の教師の役割だと思っているからです。
幼稚園は、子どもにとってはじめての出会いの場です。
先生が一人ひとりと真摯に向き合い、親以外にも「自分を理解してくれる人がここにいる」と感じ、安心感を得ることで、子どもの世界は広がっていきます。
「ここが自分の居場所だ」と思えること。ありのままの自分を受け止めてもらえること。そして、守られているからこそ一歩踏み出す勇気を持てること―
すべてが、次の社会に向かって羽ばたいていける成長の土台を形づくります。
その土台づくりを一つの軸として、職員と共に日々の保育に向き合っています。
新所沢幼稚園一筋の教諭人生
金井先生と新所沢幼稚園との出会いは、学生時代にさかのぼります。
秋田県の大学で幼児教育を学んでいた頃、前園長の昭子先生と大学教授とのつながりで、新所沢幼稚園の保育が講義で紹介されました。
教授から「新所沢幼稚園の保育」について聞き、興味を持った金井先生は、卒業論文の研究テーマに新所沢幼稚園を選びました。
研究を行うため、夜行列車に乗って何度も所沢を訪問していく中で、先生たちが園児を「幼い子ども」扱いすることなく「一人前の子ども」として向き合っていく姿に心惹かれたといいます。
「ここで働きたい」という思いと、昭子園長の「ここに来る?」と声をかけられたことがきっかけとなり、新卒で就職して以来、ずっと新所沢幼稚園一筋で歩んできました。
新体制発足2年目、信頼と尊重の文化を大切に
金井先生が園長となり、新体制が発足して2年目の現在。
園を支えるもう1人の柱となっているのは、主任の山内麻由美先生です。
金井先生とはおよそ一回り年が違いますが、落ち着いた視点で園全体を見渡し、公平かつ理性的に対処できる頼れる先生です。
山内先生が入職して間もない頃、金井先生と一緒に年少クラスを受け持ち、その頃から保育の基礎や学年運営に対する考え方を互いに共有してきました。
金井先生は山内先生について、「自分が気づけないことに気づき、それを伝えてくれる存在」と話します。
二人がお互いを尊重し、補い合いながら、子どもたちと向き合ってきたように、「1人で抱えるのではなく、チームで支え合う」という精神は、職員全体へと広がり、園の文化として根づいています。
信頼と尊重の文化が、新所沢幼稚園の保育の質をより高いものにしているのです。
どんな時代も変わらぬ良質な幼稚園教育をめざして
移り行く時代のなか、保育を取り巻く環境や地域の様子は少しずつ変わっています。
しかし、どんなときも変わらず求められるのは、子どもたちが安心できる環境で心も身体も健やかにのびのびと育つことです。
新所沢幼稚園では長年の歴史に裏打ちされた幼稚園教育の経験をもとに、金井園長をリーダーとして、これからも子どもたちが安心して過ごし、お互いに育ちあえる環境を教師一丸となって守り続けていきます。
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しんとこ通信を通して、少しでも園での様子を感じていただけたら嬉しいです。
園見学や園庭開放も行っています。
実際に園の空気に触れて、先生たちのまなざしや、子どもたちのいきいきとした表情を見ていただくことが、写真だけでは伝わらない“空気感”を、きっと感じていただけると思います。
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